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犬が血を吐く(吐血)とき:原因と飼い主が取るべき対応

心配そうな飼い主が、柔らかいペットベッドの上で具合の悪い犬を優しくなだめている様子。犬は弱っているものの意識ははっきりしており、落ち着いた家庭環境のそばに清潔な水のボウルが置かれている。

心配そうな飼い主が、柔らかいペットベッドの上で具合の悪い犬を優しくなだめている様子。犬は弱っているものの意識ははっきりしており、落ち着いた家庭環境のそばに清潔な水のボウルが置かれている。

犬の吐血(hematemesis)について、原因、症状、緊急時の対処法を解説します。診断の進め方、治療、回復期のケアまで、血の混じった嘔吐に備えるためのガイドです。

犬の吐血(吐血症:Hematemesis)とは

犬が血を吐く(吐血)は、医学的には「吐血(hematemesis)」と呼ばれ、すぐに対応が必要な症状です。放置すると短時間で悪化する可能性があるため、早期の受診が重要になります。飼い主さんがこの症状に直面すると強い不安を感じやすいものですが、落ち着いて行動し、犬が一見元気そうに見えても速やかに動物病院へ連絡・受診することが大切です。本記事では、犬の吐血で考えられる原因、見られやすい症状、そして取るべき対応をわかりやすく解説します。

吐血の症状を見分けるポイント

血の混じった嘔吐が見られたら、緊急性を判断するためにも「血の見え方」を把握しておくことが重要です。犬の嘔吐物に含まれる血液は、見た目がさまざまです。鮮やかな赤い血は食道など上部からの出血が疑われる一方、暗赤色で塊が混じる、あるいはコーヒーかす状に見える場合は、胃や上部腸管からの出血を示唆します。泡状の嘔吐に薄いピンク色が混じる程度であれば、粘膜の刺激による軽度の出血のこともあります。しかし見た目にかかわらず、嘔吐物に血が混じる場合は必ず獣医師に相談してください。

嘔吐と咳(喀血)の違い

診断と治療を適切に行うためには、「血を吐いている」のが嘔吐なのか、咳で血が出ている(喀血)なのかを区別することが重要です。吐血は消化管(胃腸)からの出血と関連し、喀血は呼吸器(気道・肺)由来である可能性が高くなります。嘔吐の場合は腹部の強い収縮(えづき・腹圧)が見られることが多いのが特徴です。発作時の様子を動画で撮影しておくと、獣医師が出血源の推定を行ううえで役立ちます。

緊急性が高いケース:すぐに受診すべきサイン

犬の吐血は多くの場合、緊急対応が必要な症状として扱われます。特に、血便や下痢に血が混じる、黒色タール状便(メレナ)、歯ぐきが白っぽい、ぐったりしている、力が入らない、反応が鈍いといった症状が同時に見られる場合は、重篤な状態が急速に進行している可能性があります。命に関わる状況を避けるためにも、速やかに動物病院(可能であれば救急対応)へ向かってください。

受診前に飼い主ができる初期対応

動物病院へ行くまでの間、飼い主さんが取るべき重要な対応があります。まず、食べ物と水をいったん下げ、これ以上胃腸を刺激しないようにします。獣医師の指示がない限り、口から薬やサプリ、食べ物などを与えるのは避けてください。状況の記録として、嘔吐物の写真や、食べたフード・おやつ・誤食の可能性がある物のパッケージを撮影しておくと診断の助けになります。可能であれば、嘔吐物をビニール袋などに少量採取して持参すると、評価に役立つ場合があります。

犬の吐血で考えられる主な原因

吐血の原因は多岐にわたり、背景にある病気や状況を見極めることが治療の鍵になります。原因としては、嘔吐が長く続いたことによる粘膜損傷、腸内寄生虫、感染症、異物や鋭利な物の誤飲、出血性胃腸炎、胃潰瘍、炎症性腸疾患、中毒物質への曝露、外傷、腫瘍(がん)などが挙げられます。原因ごとに必要な検査や治療が異なるため、自己判断は避け、早めに獣医師の診察を受けましょう。

動物病院で行われる検査(診断)の役割

動物病院では、まず犬の状態を安定させつつ、詳しい情報を集めることが優先されます。検査としては、寄生虫を調べる便検査、臓器機能や貧血の評価を行う血液検査、血液凝固系の検査、異物の有無を確認するレントゲン検査、感染症の検査などが実施されることがあります。これらを総合して原因を特定し、適切な治療方針を立てていきます。

吐血がある犬の治療方針

治療は重症度と原因によって変わります。一般的には、脱水や循環の安定のための輸液療法、胃の炎症を抑える制酸薬、吐き気止め、胃粘膜保護剤などが用いられます。回復を促すために、消化にやさしい食事(いわゆる療法食や低脂肪の食事、淡白な食事)へ切り替えるよう勧められることもあります。

回復までの流れと再診・フォローアップ

早期に原因が特定され、適切な治療が行われれば、多くの犬は吐血から十分に回復します。回復状況の確認や、残っている問題の管理のために再診が重要です。フォローアップを適切に行うことで、元の健康状態に戻すだけでなく、再発リスクの低減にもつながります。

まとめ:迷わず早めの対応を

犬の吐血は、緊急性の高いサインであり、速やかな獣医師の診察が不可欠です。症状の見分け方、想定される原因、飼い主が取るべき行動を知っておくことは、愛犬の予後に大きく影響します。早期介入と専門的なケアが、良好な回復と健康維持につながります。大切な家族である犬の将来を守るためにも、迷ったらすぐに専門家へ相談してください。

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