犬の目の健康:はじめに<\/h2>
目の健康は、犬の全身の健康にとって重要な要素であり、涙はその維持に欠かせません。涙には、眼の表面を潤し、ゴミやほこりを洗い流し、感染から守る役割があります。犬の目やに(目の分泌物)はよく見られる現象で、飼い主さんが「正常な範囲」と「注意が必要なサイン」を見分けられることが大切です。少量の分泌物は自然なこともありますが、中には基礎疾患が隠れていて対応が必要な場合もあります。<\/p>
犬の涙と分泌物の仕組み<\/h2>
涙は潤滑、刺激物からの保護、感染防御など、犬の目の健康に多面的に働きます。また、涙は排出される仕組み(涙の排出路)があり、余分な涙は効率よく流れていきます。いわゆる「目やに」は、乾いた涙に加え、油分、粘液、古い細胞、ほこりなどが混ざったものです。多くの場合は無害で、とくに寝起きに溜まりやすいため、ぬるま湯で湿らせた柔らかい布でやさしく拭き取れば十分です。<\/p>
よくある目やにのタイプを見分ける<\/h2>正常な少量の目やに・カサつき<\/h3>
犬の一般的な目やには、目頭に少量の透明〜やや赤茶色のものとして見えることがあります。朝に目立ちやすいですが、充血やまぶしがるなど他の症状を伴わない限り、通常は心配いりません。<\/p>
涙が多い(流涙:エピフォラ)<\/h3>
涙が過剰に出る状態(流涙)は、刺激物、アレルギー、異物、まぶたや涙の排出路などの解剖学的な問題、鼻涙管の閉塞、角膜の傷、緑内障など、さまざまな原因で起こります。軽度で、充血や痛みを伴わない場合は、短期間の経過観察でよいこともあります。ただし、涙が続く/悪化する、または他の症状がある場合は、動物病院の受診をおすすめします。<\/p>
赤茶色の涙やけ<\/h3>
赤茶色の涙やけは、特に毛色の淡い犬で目立ちやすく、主に見た目の問題として気になることが多いものです。涙の色素などにより生じ、湿らせた布でこまめに拭く、目の周りの被毛を短く整えることで管理できます。涙やけが急に増えた、見た目が変わった場合は、基礎疾患が隠れていることもあるため獣医師に相談しましょう。<\/p>
白〜灰色の粘液<\/h3>
目の周りに白〜灰色の粘り気のある分泌物が見られる場合、ドライアイ(乾性角結膜炎:KCS)が疑われます。これは免疫系が涙をつくる腺を攻撃してしまうことで、涙が減り、代わりに粘液が増える状態です。充血や不快感を伴うことがあります。動物病院ではシルマーティアテスト(涙量検査)で診断し、点眼薬や人工涙液などの治療が行われます。重度の場合には手術が検討されることもあります。<\/p>
黄色〜緑色の分泌物<\/h3>
黄色や緑色の目やには、眼の感染症を示すことが多く、単独で起こる場合も、他の病気に続発する場合もあります。合併症を防ぐためにも早めの受診が重要です。治療は、獣医師が原因に応じて抗菌薬などの薬を処方して行います。<\/p>
動物病院を受診すべきタイミング<\/h2>
目やにが増えた、色が変わった、充血している、痛がる、強くしょぼしょぼする、光をまぶしがる、前足でこする/掻くといった様子がある場合は、早めに獣医師へ相談してください。原因を正確に診断し適切に対処することが、悪化や視力低下を防ぐために不可欠です。<\/p>
自宅でできるケアと管理<\/h2>
軽度で深刻ではない目やには、ぬるま湯で湿らせた布で日常的にやさしく拭き取ることで、目の健康維持に役立ちます。定期的なグルーミングや適切なケア用品の使用で、涙やけや分泌物の付着を減らすことも可能です。ただし、症状が続く/強い場合は、必ず動物病院で評価を受けましょう。<\/p>
動物病院での治療と対応<\/h2>
目やにに対する治療は原因により異なり、内服・点眼などの薬、人工涙液、重症例では外科的処置が必要になることもあります。感染症やドライアイなどでは、獣医師の指示に従って治療を継続することが、改善と再発予防のために重要です。<\/p>
目やにに関する誤解と注意点<\/h2>
「目やには家で治せる」と自己判断してしまうのはよくある誤解です。しかし、感染症や重い目の病気では、専門的な治療が合併症の予防と適切な治癒に欠かせません。<\/p>
まとめ:愛犬の目の健康を守るために<\/h2>
目やにの状態を日頃から観察し、適切にケアすることは、犬の目の健康維持に直結します。こまめな清拭とグルーミングに加え、気になる症状があれば早めに受診することが大切です。日常のアイケアを習慣化することで、全身の健康を支え、将来的な視力トラブルの予防にもつながります。<\/p>






